皆さんは誰も信じられないかもしれませんが　
日本人以外の英語が母国語でない外国人は　そうでもないのに
日本人は
米国や英国に何年も駐在した人でも、　
長年留学してきた人でも　
英検1級合格者でも、　　　
ネイティブに対峙した時のみならず　英語が母国語でない外人さんに対峙した時でも　
英語でまともな意思疎通が続けられていません。
（見栄を張って、そんな素振りは見せまないようにしている人も多いですが）。

このような状況を　日本の英語指導者は全くわかっていないか、　あるいは　わかっていながら、　成す術がなく　目をつぶっています　ー　自分たちには　そこまでは指導できないと思ってか？　ー　。

でも　日本の英語指導者は
中高6年間で　日本国民全員を　ほぼ　週5時間　X 　50週（1年間）X　6年間（中高）＝　1500時間も
英語学習を義務付けているのにですよ！

こんなに　英語学習をさせて　国民を英語難民状態のままにしている国なんて世界にありませんよ　❕

後述しますが、　中学英語教科書の反英訳訓練で　誰でも　容易に英語で意思疎通を続けられるようになるのに　❕
すなわち　ほぼ全員英語難民状態の日本人は　そこから脱却できるのにですよ。

書かれている英文を理解したら、すぐにそれを言えるようにしていく方が（反英訳訓練した方が）が　極めて効率的にどんどん　英文を使える形で取得していけます。

すなわち　中高6年間の教育は　英語を話せるようにする訓練とは別物にしてはいけないのです　❕　中高6年間で習う英文（日常生活では特に中学英語教科書の英文が）が言いたい時に言えなければ　英語でまともな意思疎通が続けられないのですから！

英会話学習で覚える英文だけでは　すぐに　意思疎通を続けられなくなります。

また　聞いた英語を　言えるようにして行くのは、　感覚的かつ瞬間的であるため　ほぼ不可能に近い程　難しいのです。　
これが　長年駐在していても、留学していても　いっこうに　英語でまともな意思疎通が続けられない人が続出している理由です。

日本人は　英語指導者はじめ　ネイティブと一緒にいる時間が長ければ　自然と英語が話せるようになるなどと能天気なことを　言ってますが、
その心構えが　指導者はじめ　日本人はほぼ全員　英語難民状態である根本原因です。
挨拶程度の英語ならまだいいでしょうが、　それ以上の英文は　書かれた英文を　それが言いたい時には　何時でも言えるようにしておかなければ　英語でまともな意思疎通が続けられないのです。


英語での対話が続かなくなると　日本人は　　
笑ってごまかしたり、　わかったような振りをしたりしています。
でもこれは　相手方に対して　極めて失礼なことです。

このままで　いいのでしょうか？

いいはずがありません。　

小生は　このような　日本人の恥ずべき状態を　1972年に　商社に入社して以来　商社在籍中も、　また1989年に　41歳で商社をやめた後でも　様々な場面で　数え切れないほど見てきました。　英語での対話が直ぐに頓挫して困った挙句　わかった振りをしたり、　いい加減な返答をしたりする人以外にも　始めから対話を避けようとする人、早く切り上げようとする人を　数え切れないほど見てきました。

では　どうしたら　日本人は　こういう状態から脱却できるのでしょうか？


繰り返しになりますが　日本人の99%が　英語で対話を続けられないのにははっきりした理由があります。
英語学習を集中的に行う中高6年間の間に　そのための訓練を　英語指導者の皆さんは何もさせようともしていないからです。　中高の指導者の方々も一緒になってやれば　自分たちだって簡単にできるのにです。　そして英語難民状態でなくなるのにです。

英語で対話するには　言いたいことを（頭に浮かんだ日本語を）何でも　頭の中で英作文して口に出して言えなければなりません。

すなわち　何でも頭の中で英作文できる英語力が必要です。

だから　中高6年間の間に　その訓練が必要なのですーー野球の試合をするには　ノックを受けたりバッティング練習が必要なように）
そしてそれは　英語の理解度、速読力、ヒアリング力も倍増します。

なのに　中高では　指導者側が　読解できることを　最終ゴールにしてしまっています。
そして　そこまでの時間つぶしに　予習で　生徒さんの学習時間を浪費させていますが、
生徒さんの予習なしで　容易に短時間で読解できるレベルに導くのが（特に　教材が難解になる高校においては）　本来の指導者の仕事です。　
そして　読解できた英文を　音読を繰り返したり、　日本語対訳から何時でも　もとの英文を言えるように（教科書の英文一文一文を英作文問題の答えとして活用し）する時間的余裕を与えてあげてください。
恐ろしい程の実力が付きますよ。

やってみれば　極めて容易であることもわかります。

中学教科書でも　日常使う語彙は十分にカバーされており、　
その上　文法、文型、　様々な表現方法にそって　英作文して口に出して言えるようになるので　応用が利き　
教科書に書かれていた以外の英文も　どんどん自分で　英作文できるようになります。　

そうすれば　ネイティブに対しても　当初は　若干スムーズさに欠ける場合もあっても（それは　愛嬌です）　直ぐに慣れて　ほぼ対等の対話ができるようになります。

日本では　この様な元の英文を言えるようにする英作文訓練でなく、　自分の考えを英作文するように指導していますが、
まだ　自分の考えを表現するに十分な語彙も　表現方法も大して取得できていない段階で　そんなことをさせても　意味がありません。
先ずは　何でも　日本文から　英作文できるようにすることが先決です。


まずは　中学英語教科書の英文を　日本語対訳から頭の中で英作文して口に出して言えるようにすることが先決です。


また　高校英語教科書については、　全て解説付き、日本語対訳付きにして、　生徒さんの予習の苦労を無くして、　その苦労を　読解後の音読、　反英訳訓練（日本語対訳から元の英文を言う訓練）に費やさせてあげれば、
生徒さんたちは、　従来の学内試験や入試なら　3から5割アップの成績を獲得するだけでなく
英語で教養あるネイティブと議論を戦わすことさえでるようになります。

なぜ　こんなに　反英訳訓練の大切さを言うかというと
1977年　初めての海外で　New York駐在となった小生は　赴任前に、高校英語教科省の文法の例文、　当時あった英作文教科書の例文、問題を全て言えるようにしておいたおかげで　
すなわち　ほぼ何でも　頭の中で英作文して口に出して言える自信があったので　赴任1か月後には　新規顧客への拡販、　日本の技術者の対顧客への技術説明の通訳等で米国を駆け回っていたからです（商社でも　小生以外は誰も　反英訳訓練していませんから　こんな人はいません）。

また　この様に反英訳訓練したMBAシカゴの生徒さんたちが、
海外での　ホームステイ先や旅行先で　たくさん意思疎通ができているからです。
また　社会人の生徒さんたちも　職場でも　ネイティブや　英語が母国語でない外人さんとも　数ランク上の英語でのやり取りができるようになっているからです。