もう　10日程で75歳になる小生が　社会人になった(1972年に　商社マンでスタートしましたが）以降の50余年　を振り返ってみても、

英語がうまいと思われている日本人も　また表向きペラペラと英語を話しているように見える日本人も　
挨拶や　用意してきた英語は言えても　その後は
ネイティブと　意味のあるまともな意思疎通が続けられないケースがほとんどでした。

というのも　日本人は誰も　体系的に英語で意思疎通を続ける訓練なりを指導されたことなどなく（この指導法がないということは英語教育界全体の恥ずべき大欠陥です）　それ故　誰も　その種の訓練はしていないからです。

日本では一般的に　中高6年間の英語教育とは別に行っている英会話学習で　英会話を習得していきますが　そんな学習法では　言えるようになる英文量が少なすぎるのです。　また　言いたいことを頭の中で英作文して口に出して言えるようにならないので
日本人のほぼ全員が　ネイティブと対峙して　意味のある意思疎通を続けられないのです。

自分は英語がペラペラだと思っている人も、英検1級合格者も　一度　中学教科書を日本語対訳から言えるかトライしてみてください。
中学２，3年の英語教科書でも　ほとんど　即座には言えないでしょう！
それは当然のことです。　
日本人の誰もが　そんな練習をしたこともないのですから。

でも　それこそが　最も有効な英語で有意義な意思疎通を続けられるようになる訓練なのです。

日本人がまともな英語を話せるようになる最重要な時期は
人生の中で最も集中して　大量の時間を英語学習に費やす中高の6年間以外はありえず
それ故　最も重要な教材は　
中高6年間の教材なのです。

言葉を変えて言えば
中高6年間で学ぶ英文（特に、少なくても中学英語教科書の英文）を　言いたい時に何時でも言えるようすれば　
文型、文法、表現方法別に　体系的に英文を使える（言える、書ける）レベルで習得できるので
言いたいことを　頭の中で英作文して口に出して言うことができるようになり
ネイティブと対峙して　英語で意味のある意思疎通を続けられ意思疎通を続けるこことができるようになるのです。

現状　
日本では　英語の習得を　　読解できれば習得できた！　と、そこがゴールだと言わんばかりに　大甘に自己満足していますが
（というよりも　文部省をはじめとする指導者側が勝手にそう解釈し　それ以上の指導をしないので　生徒さんたちは　そこまでしか到達できないわけですが）
これが　英語教育界の　歴史的な最大の怠慢です。

英語の教科書を　言いたい時には何時でも言えて　書けることが　
本来の英語の習得ということであり、
ネイティブと対峙して　まともな意思疎通を続けていくには
高校の英語教科書までとは言いませんが（通常の会話ではそれ程頻繫に必要というわけでもないので）
少なくとも　まずは　中学英語教科書の英文は
言いたい時に　頭の中で英作文して口に出して言えるようになっていくことが必要なのです。

だから　文部省をはじめと中高6年間の英語教育に携わる人々全員に言いたいことは

なぜ　中高の英語教育で読解できた英文に　日本語対訳を付けて（おいて）　授業中に　その対訳から　元の英文をいえるようにトライ（特に中学で）させないのですか、トライさせれば　生徒さんは　ドンドン話せるようになりますよ❕

ということです。

（言えて書けるようになった生徒さんたちの英語の実力は　単に読解できる実力よりも数段上で、今まで行ってきたテストなら　全員が　３から5割増しの成績になるでしう。）

それだけで（対訳を付けて元の英文を言えるようにするだけで）
大半の日本人は　海外においても　日本においても　
英語を話す外人さんと対峙して　ほぼ対等に　意味のある意思疎通は続けられるようになり、
そのやり取りが　日本人の英会話力をさらに向上させていくのです。
（意味のある意思疎通を続けられなくては　現状のように　英会話力向上のスタートにもつけないということです。）

日本語対訳から　元の英文を言えるようにすることは　簡単ですよ！
英語の文型は　5文型しかなく
日本語訳を　英文の構成要素の主語、　動詞、目的語、補語、修飾句に分けて　その英語要素を　5文型に従って並べていけばいいだけことですから。

中学英語教科書の内容を言いたい時に言えるようになることは
中学の生徒さんたちは中学時代に
高校生以上なら　何時でも　数か月の学習で　
大半の人が可能です。

対訳を見たら　その英文を言えるということは
それを言いたい時には　頭の中で英作文して口に出して言えるようになっているということです

中学英語教科書の英文は　
私たちが　日常いろいろなことを話したり、議論する際に使うレベルの様々な英文を　大量に　しかも覚えやすいように、かつ応用できるように　体系的に（文型別に　文法別に、　表現方法別に）
網羅しています。

ですから
中学英語教科書に書かれていた英文以外のより難しいことでも　追加で覚えた単語を組み合わせて様々なことを言えるようになっていくということです。


今回は
千葉市の公立中学で使用している　Ｓunshine 3 の　Program 4 でトライしましょう。

（Page 　52）
（１）
A：これは　僕の高校時代の写真だよ。
B：おー、　あなたは　どこにいるの？
A：赤い帽子をかぶった少年の隣で僕は座っているよ。
B：これ　あなたなの？　冗談でしょう。
（２）
Ｃ：　わたし　あなたのシャツが好きよ、　おじいちゃん。
Ｄ：　ありがとう。これはイタリア製のシャツだよ。
Ｃ：　本当？　いつ買ったの？
Ｄ：　えーっと、　50年前だよ。

（Page 　54）
Daniel：見て、　真央　彼らは僕の友人だよ。
　　　　その女の子が　ソフィアだよ。　
Mao：どちらが　ソフィア？　
D: 彼女は手話を使っている女の子だよ。
M:　おーっ、あなたは　彼女を（手話を）理解できるの？
Ｄ: うん、　彼女は「ご機嫌いかが？」と聞いているんだ。
M：　わかったわ。　手話でコミュニケーションするなんて素敵ね。
D:　僕もそう思うよ。
　　　ソフィアは　僕に　ASLを教えてくれたんだ。
　　　それは　American　Sign　Languageだよ。
M:　アメリカの？
　　私　異なる種類の手話があるなんて知らなかったわ。
D:　ASLは　異なるそれらの中の　ほんのひとつだよ。
Ｍ：　それって面白いわね。

（Page 　55)
（１）実際　世界には　100以上の異なる手話があります。
（２）いくつかの国々では　手話は公式言語として使われています。
（３）ASLは　世界中で広く使われている手話です。
（４）あるレポートによると　米国内に約50万人のASLユーザーがいるそうです。
（５）ASLは　カナダや　アジアやアフリカのいくつかの地域でも使われています。
（６）ASLを知っていれば　多くの人々とコミュニケーションがとれます。
（７）ASLの表現をいくつか習いたいですか？

（Page 55)
M：「私の名前は　真央です。」って　ASLではどう言うの？
D :　最初に　「私の」と　「名前」を　このように示すんだ。
　　　それから　自分の名前を　手話のアルファベットでスペリングするんだ。
M：　それって　別の言語を習っているようね。
D :　そうなんだ。
　　　それに加えて　ASLは単なるジェスチャーじゃないんだ。
M：　どういう意味？
D :　僕が　ソフィアに　「どうして？」と聞いた時　彼女は僕のことを理解しなかったよね。　　　
M：わかったわ。　だから　顔の表情も　ASLでは必要なのね。　そうでしょう。
D：　そうだよ。　その通りだよ。

（Page 59)

分詞の後置修飾

I)　現在分詞の後置修飾
（１）椅子に座っているあの少年は　私の弟です。
（２）ギターを弾いている少女は純子です。
（３）コンピューターを使っている少年は武志です。
（４）舞台で踊っている少年達を見て！
II）過去分詞の後置修飾
（１）私は　志賀直哉によって書かれた本を読んだところです。
（２）これは　太郎によって壊されたコンピューターです。
（３）これは　日本から送られてきた桜の木です。
（４）私は　ドイツ製のカメラを持っている。