（１）
日本の英語の教え方の最大の欠陥は　
中高6年間にもおよぶ英語教育を　英文を訳せるようにするためだけの修練の場にしてしまっていることです。　（解体新書を訳した江戸時代でもないのに）
即ち、　本来の学習の目的であるべき　その訳せた英文を　言いたい時には　言えるよう、書けるようにする場にはしていないことです。　
（少なくとも中学の英語教科書の英文程度のことは　言いたい時には　すぐに頭の中で英作文して言えるようになっていないと　英語で意味のある意思疎通を続けられないのにです。）

だから　中高6年間に　週5時間、　年50週として　1500時間もの英語学習を　強要しているのに　高校卒業時になっても　日本人は　言いたいことを　英語で言おうとしても　何も言えません。
おかしいと思いませんか？
これは　教（おそ）わる側の責任ではありません。
文部省を含めた教える側全員の責任です。
また、このような事態が長年続しているのに　おかしいとも思わずに　のうのうと　指導要領に従って　生徒さんたちに苦役を強いている　教える側の責任です。

語学を学習するのに　
これだけ長い学習時間のほぼ全てを　訳せるようにするだけに　生徒さんに浪費させ　それを使えるように（言えるように、書けるように）することに時間を使わないなんて　非効率な教え方をしているのは日本だけじゃ無いでしょうか？

（２）
でも　現行の中高6年間の英語学習制度の中で　解決方法はあります。
というよりも　この長時間を有効に使う以外に　日本人が　英語難民状態を解消し、　世界の人々とどんどん意思疎通を図っていける方法はありません。
（英会話学校で覚える程度の英語量では　世界の人々と英語で意思疎通を続けられないのです。）

（３）
解決方法は
中学の英語教科書を　全文日本語対訳付きにして（ついてない間は　指導者が付けてあげて）　容易に読解まで導き　読解後に　指導者の音読なり　CDに合わせて音読を繰り返し　発音、イントネーション　アクセントを身につけ、　次に　対訳から元の英文を言う訓練をすることです。　

高校の英語教科書は、　文法、語彙等の解説付き、全文日本語対訳付きにして（ついてない間は　指導者が付けてあげて）予習なしで容易に読解まで導き　読解後に　指導者の音読なり　CDに合わせて音読を繰り返し　次に対訳から元の英文を言えるようにする訓練をすることです。

これにより
中高生の成績は3から5割アップになるでしょう。
中学生で　ネイティブと対等の意思疎通を続けられるようになります。
高校生で　ネイティブと議論を交わすこともできるようになるでしょう