今回は
音読が 野球でいえばノックやバッティング練習
反英訳が 試合形式練習になることをお話をします。
英語の活用力3合目は 野球でいえば コーチが口頭で色々と教えたことが 頭に入ってはいるが まだノックも受けたこともなく ボールを打ったこともないレベルです。
音読（ノックを受けたことも バットでボールを実際に打ったこと）もせず、また
反英訳（日本語訳文からもとの英文を言う訓練、 野球でいえば試合形式練習のようなもの）もなしで、
ネイティブと英語で話をすること（野球でいえば公式戦をすること）が、できますか？
前回は 日本の英語教育は 訳せるだけの活用力―3合目の実力から 活用力を向上させる方法を全く示さず（というよりも 示すことができず）それ以上の活用力向上は 英会話学校とか 個人での英会話学習に任せている状態にあるというお話をしました。
また 英会話学校で習得できる英文量は 例えば中学三年の英語教科書で習得きる英文量の百分の一以下だということも前回お話ししました。 これでは挨拶が済んで二言三言話した後は 話が続きません。
これに引き換え、例えば中学三年の英語教科書の活用力を10合目にまで向上させれば ネイティブと対等な話ができるほどの英文量があるばかりでなく、文型等のパターン別に 英文を覚えていくため 新たな英文を自分で作り出す英作文能力もついていきます。
後の機会でお話ししたいと思いますが 英語で話すとは 言いたいことを即座に頭で英作文し 口に出して言うことです（日本語でも筋道のたった話をするにはそうしているはずです）。
ここまで言うと 中学三年の英語教科書で 活用力が10合目に達したら 日本人の英語難民問題は解決するということが お分かりになったと思います。
そうです。 日本人の英語難民状態を解消するには それだけのことをすればいいのです。
さて 本題に戻りましょう。
音読がノックやバッティング練習にあたり
反英訳が試合形式の練習になるということです。
また それがどれくらいの時間でできるかもお話しましょう。
例えば 中三の英語教科書で3合目に達したら（訳せるようになったら） ３，４回
音読を繰り返して下さい。 これは国語でも同じことですが 始めはスラスラ読めなかったものが 回を重ねるにつれスラスラ読め 文意を音読のスピードで理解できるようになるでしょう。 こうなれば もう活用力―5合目です。 中三の教科書の1章で３，4回音読するのには30分もかからないでしょう。
高一の教科書でも３０から40分でしょう。
次に さらに
音読を数回繰り返して下さい。
すると 読んでいる英文が5文型のうちのどの文型で 英文の部分部分が どの要素か（主語か 動詞か 目的語か 補語か 修飾句か等々）が 音読のスピードで把握できるようになります。
そうなると 別の英文でも ヒアリングが容易になってきます。
ヒアリングは 耳の問題というよりも 耳に入ってくる英文に対する理解力とそのスピードです。
耳に入ってくる英文を 順次 その構成要素別に理解していけるようになるのです。
これで 活用力ー7合目です。
5合目から7合目までにかかる時間は 3合目から5合目までと同様 中三教科書で30分もかからず、高一
教科書で３０から４０分でしょう。
次に 日本語対訳を作ってつけ（MBAシカゴでは作ってあげています）それからもとの英文を言えるようにトライしてください。
これが
反英訳です。
1章を
反英訳するのに中三教科書で20分、高一教科書で30分位はじめはかかりますが、2回目、
3回目と 順次5分位ずつ位短縮できます。
7合目から2回やって8合目 さらに2回やって9合目 さらにもう1回やればほぼ１０合目です。
9合目から10合目に達すると、覚えた英文を頭の中で即座に英作文できるのみならず 同じ文型や言い回しの別の英文まで頭の中で即座に英作文し口に出して言うことができるようになります。
中三教科書で活用力ー９ないし１０合目にに達すれば ネイティブと対等に筋の通った話が充分できまぜんいｎす。
高一教科書で活用力－９ないし１０に達すれば ネイティブの知識人並みの話ができるようになります。
高二教科書レベル以上はかなり専門的だったり 高度だったりしますので 活用力ー７のレベルにしておけば充分その場に使われる英語をピックアップして じぶんの話の中にいれていけるようになります。
次回は 日本人の英語教育をどのようにすれば ほぼ全員が いまのようなとてつもない苦労をしないで済むかをお話ししたいと思います。
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