日本人は　ほぼ全員が英語難民です。
一流大学卒業者も　英語資格試験上級合格者も　はたまた留学経験者もほぼ全員が英語難民です。
それは　中学3年の英語教科書レベルの英語でさえ　活用力ー3合目（訳せる）のままだからです。
数か月の反英訳訓練で、中学3年の英語教科書の活用力ー10合目にすれば、英語難民を解消できるのに！！

前回は　中学２、3年の英語教科書の反英訳訓練でネイティブと対等に会話ができるようになったMさんのことをお話ししました。

今回は現在中学3年ですが、中学1年の2学期後半から　MBAシカゴに来塾し始めたUさんの例を紹介します。
Uさんは現在中学3年生ですが、中学1年の2学期から来塾を始めました。
既に英検準2級は合格しているとのことでしたので、高校の英文法の勉強を始めました。
というのも、　英検2級のみならず、準2級でも高校の英文法がわかっていないと　よく理解できない点が非常に多いからです。
英検は4択で7割足らずの正解率で受かってしまうので、高校の英文法がよくわからなくても　合格してしまいますが、それでは本当のその実力のある合格者といえず、また　うろ覚え故　うろ覚えの（たぶん活用力では1ないし2合目の）実力もすぐにさらに低下します。

数か月後Uさんはオーストラリアに10日ほどホームステイすることになったとの話がありました。
また、その1年前にもホームステイの経験があったのだけど、あまり話ができず、今回は何とかしたい
ので　できれば英会話を練習したいとのことでした。
そこで、
　英語でネイティブと話をするということは　言いたいことを頭の中で英作文して口に出して言うことだから、いわゆる英会話学習で　言える英文がかなり増えたとしても、ネイティブと筋の通った会話はできないこと、
を説明し、　中学3年の英語教科書の反英訳訓練を開始しました。
Uさんは　よく頑張ったので　２か月程でマスターしました。

オーストラリアから帰国後　Uさんは自分や家族のこととか、日本の学校やその他のことを色々話してあげたのでホームステイ先からも　非常に感謝されたそうです。
私（塾長）もUさんに非常に感謝され」お土産も頂きました。

ここで　皆さんに　知っておいてもらいたい事は、例えホームステイと言っても　かなりの英文量を言えるようになっていないと、さらには思った事を頭の中で英作文して口に出して言う訓練をしていないと、ネイティブと会話らしい会話はできないということです。

現地に行って　そこで英語を覚えられるというのは　量的にも内容的にも　極めてすくないのです。
逆に　ほとんど意味のある話ができない気まずさから、お互いに話をしなくなるケースさえ生じます。

これは　逆にあなたが米国人とかオーストラリア人をホームステイとして受け入れた場合を考えてみてください。
日本語をほとんど言えない外人さんに　どれだけの日本語を教えられますか。　どれだけ話をしてあげられますか。

むしろ　ホームステイでは　自分のこととか、日本ののこととかを　色々説明し　それを理解してもらえることにこそ、そして自分の英語がわかってもらえるだということにこそホームステイをする意味があるのであって　それがさらに色々なことのを言えるようにしようという励みになるのです。

Uさんは今は、高校英文法を終わって、高校1年の英語の教科書の音読、反英訳訓練をしています。
これが終了するころには　ネイティブと　今度はかなり教養レベルの高い議論もできるようになるでしょう。
これでわかるように　中学3年生でも　活用力ー10合目を目指してちょっと努力すれば　英語難民を解消できるのです。

このように　英語難民状態を解消できた生徒さん達は2桁以上に上っています。
2桁では少ないと思われるかも知れませんが、MBAシカゴの生徒さんの6割以上が、大学入試の
高校生です。
彼らの中にも　ホームステイの機会があった者も数人おり、直前の１，2か月の中学3年の英語教科書の反英訳訓練で、ホームステイ先で、　色々な話ができ、　「今までにホームステイに来た人とは
全然違う、どこで英語をならったの？」と聞かれるほどだったそうですが、
大半の高校生は　受験勉強のため　中学3年の英語教科書の活用力を10合目にあげる時間がありません。
でも、合格後に２，3か月中学3年の英語教科書の反英訳訓練をすれば、英語難民は解消できるということは伝えますが　すぐ始めなさいとはなかなか言えません。
合格直後には　合格の喜びに浸って　まずはのんびりしたいと思うのは当然のことでしょうから。

次回は　MBAシカゴでの高校生達の実情を　英語難易度ー活用力対比表を使って説明していきたいと思います。