10月9日開幕の2015-2016シーズンに向けて、チーム体制作りが進んでいます。新しいヘッドコーチには、ジェリコ・パブリセヴィッチ氏が就任しました。

ジェリコ・パブリセヴィッチHCは、2003年から2006年まで男子日本代表のヘッドコーチを務め、ｂｊリーグの島根スサノオマジックも率いたこともあります。そして2013-2014シーズンに、和歌山トライアンズをウェスタンカンファレンス優勝に導いたのは記憶に新しいところです。

かつてユーゴスラビア、クロアチア、そして日本のリーグでチームを優勝の栄冠をもたらした、優勝請負人のヘッドコーチと言っても過言ではないでしょう。
就任にあたり、チームからコメントが発表されました。

ヘッドコーチ会見で何度かお会いしたに過ぎませんが、厳しくも、ユーモアたっぷりにお話される方という印象があります。
そしてファンを大切にし、日本のバスケットの発展を願っていらっしゃるように思いました。
まだ千葉ジェッツのヘッドコーチとしてはお話を伺っていないので、今日はそのときのエピソードをお伝えしましょう。

2013年12月14日に和歌山トライアンズのヘッドコーチとして船橋アリーナにいらっしゃったときには、千葉ジェッツと和歌山トライアンズの熱い声援を受け、「ファンがいなければ、スポーツの意味がありません。千葉や和歌山のコートで、バスケットボールの魅力を理解して、熱い応援がなされています。それが全国に広がれば、日本のバスケットも発展していくでしょう！」と、ファンのみなさんを称えるコメントをくださいました。

また、2013年12月29日に行われたバスケットボールの祭典、「NBL ALL-STAR GAME 2013-2014 in TOKYO」では、ウェスタンカンファレンスのヘッドコーチとしてスター軍団を指揮。
祭典とは言え、「ショーですから両チームがいいパフォーマンスを見せられてよかったと思います。その中でわたしたちが勝ちました」と勝負にこだわる一面を見せました。
実はこのオールスターゲームでは、コート上の外国籍選手の数が一人多いというハプニングが起き、会場が盛り上がる場面がありました。
試合後にそれを聞かれたジェリコ・パブリセヴィッチHCは、「わざとずるしたんだよ。でもレフェリーが流したのでいいかなと思って。ほら、これはショーですから」と笑顔で応対。「これだけのお客さんがバスケットを楽しんだというのはいいことだと思います。バスケ界に未来が待っていると思います」と締めくくったのでした。

２年率いたレジー・ゲーリーHCや創設メンバーが離れた今季は、ジェッツの新しい歴史の始まりです。
どのようなチームに仕上げていくのか、ヘッドコーチにお話をうかがう機会が得られましたら、また紹介していきたいと思いますので、楽しみに待っていてください！