地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、千葉市中央区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

千葉市中央区の地域情報サイト「まいぷれ」

Cute Movies

マンデラの名もなき看守

監督:ビレ・アウグスト

(c)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved

監督:ビレ・アウグスト
出演:ジョセフ・ファインズ、デニス・ヘイスバート、ダイアン・クルーガー
(c)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved
【ストーリー】
1968年、アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国。
刑務所の下士官ジェームズ・グレゴリーは、最悪のテロリストとされるマンデラの担当に抜擢される。
マンデラの生まれ故郷の近くで育ったため、彼らの言葉(コーサ語)がわかるグレゴリーに秘密の文書や会話を監視し、報告することを命じる。任務に忠実なグレゴリーだったが、マンデラという人物に触れるうちに、次第に魅了され、マンデラが目指す平等な社会に憧れていく。

しかし、そんな想いが周囲に知られれば、自分の立場も妻子の安全さえも脅かされる。理想と現実のあいだで葛藤しながら、それでも正しい歴史の一部でありたいと願った看守と、マンデラとの数十年間にわたる交流の物語。

【みどころ】
『南アフリカ共和国を黒人・白人ともに対等な権利と自由をもつ国にする』という志を失わないマンデラの姿は、気高く堂々としている。
27年間も刑務所の中に閉じ込められても、理想を捨てない強さは純粋にすごいと思う。

でも共感するのは、やはり主人公である看守のグレゴリーである。
正しくないことをしたくない。
家族と平穏に暮らしたい。
そんな2つの感情、理想と現実の板ばさみに苦しむグレゴリーの姿に、自分自身と重ね合わせる人も多くいるのではないかと思う。本当は正しくないと分かっているのに、つい自分の保身をはかってしまう。そんな人間の弱さや罪悪感も描かれている。人間が一緒に生きていくことは、なぜ難しいのか。私と相手とのあいだにある壁は何なのか。観ながらそれを考えさせられた。
そして、それでもきっとその壁を乗り越えることができるという希望を感じられる映画である。
text by...  向日葵P

2008/05/14