インベーダーゲームにおこづかいを全額はたいていた人、カセット式ウォークマンが欲しくてしょうがなかった人。面白いから絶対見てください！

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1979年、世界が今より少しまともだった頃。
ぼくたちが青春とかをかけて熱くなったこと。
それは田舎町の駐在さんとの、しょーもないイタズラ戦争だった。
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いやあ、ホント面白かったです！

1979年といえば、そう。私も高校生だった頃。
喫茶店でインベーダーゲームにおこづかいを全額はたいていたあの頃。
制服のスカートが長いほどかっこよかったあの頃。
カセット式のウォークマンが欲しくてしょうがなかったあの頃。

あの頃ってほんとにノンキだったんだなぁ……と心から思わせてくれる。

主人公「ママチャリ」（市原隼人）率いる悪ガキ7人組が、田舎町にやってきた駐在さん（佐々木蔵之助）にイタズラで大戦争を挑む。このイタズラたるや、びっくりするほどのアナログぶり。こんなことに青春を賭けているというのが思いっきりノンキ（こいつらたちは超真剣なんだけど）なのだ。

チャリンコでスピード違反。
謎の覆面軍団。
エロ本の奇襲攻撃。
そして最後の「すっごい計画」。。

どんなイタズラにも「やられたらやり返す！」の精神で受けてたつ駐在さん。この「やり返す」ところがまたびっくりするほど強烈。これが大人か！？と思わずにいられない「仕返し」になぜかスカッとしてしまう。

たった30年くらいの間に、世界はだいぶ変わってしまったような気がする。
だけど、たった30年なんだから、すぐ取り戻せるような気もする。このノンキさ加減が。

30代～40代～のいい大人の皆さん！
ぜひこれを見て、懐かしがってください。笑ってください。ほろっときてください。

そして中学生、高校生の皆さん！

あなた方のお父さんお母さんたちの青春時代をかいま見てください。

こんなおバカな青春時代を送ってみたい、と思う子たちが一人でもいたらきっと、この作品は大成功なんだと思います。


text by...  たるぴ

2008/04/02